WWDC2017で新製品がぞくぞくと発表されて盛り上がっています。
去年のWWDCでは何も発表されませんでしたから、その分嬉しさも大きいです。
12インチMacBookも久しぶりに新型が発表されて、結構評価も高いようです。
ただ、ちょっとした不安もあるので、それらも含めてご紹介します。
目次
スペック
CPU:第7世代(Kabylake) Core m3/i5/(i7にアップグレード可能)
メモリ:8GB(16GBにアップグレード可能)
グラフィックス:Intel HD Graphics 615
ディスプレイ:12インチ(2,304×1,440ピクセル)
SSD:256GB/512GB
寸法:280.5×196.5×3.5〜13.1mm
重量:920g
バッテリー:10時間
インターフェース:USB-C 3.1
価格:154,224円/189,864円
しばらくアップデートの発表がなかったMacBookですが、外観の美しさをそのままに性能がアップしました。
メモリが16GBを選択できるようになったのも大きなメリットです。
Mac OSはメモリをふんだんに使ってこそ快適に作業できますからね。
関連記事:新型MacBook Pro 2016の選び方!スペックはどれを選択すべきか?
寸法や重量はそのままで、相変わらず薄さと軽さが際立つ筐体となっています。
インターフェースがUSB-Cで、Thunderboltではないのが気になりますが、まあ問題ないでしょう。
キーボードがぺちぺちしていたMacBookですが、その構造も第2世代となり、より打ちやすくなっています。
僕が今使っているMacBook 2016と同じキーボードです。
打ちやすいですよこれ。
そして相変わらずなのは価格。
強気の値段設定で高すぎるので考えてしまいますね・・・。
Core i搭載の罠
MacBookは薄型軽量で非常に魅力的なノートPCでしたが、かねてよりスペック不足が指摘されていました。
CPUにCore mシリーズを使用していて、これは標準的なモデルのCore iシリーズよりも処理性能が劣ります。
MacBook AirやMacBook ProはCore iシリーズを搭載しているので、それらと比べるとどうしてもスペック的に見劣りしてしまうのです。
薄くて軽く、モバイルには最強なのに・・・と歯がゆい感じでしたね。
ですが今回、ついにMacBookにもCore iが搭載されることになりました。
これでスペックも上がってメインマシンとして使えるかも、と思ったのですが・・・。
実は今回のCore iはちょっとクセがありまして、単純にスペックアップしたとは言い難いのです。
12インチMacBook 2017を購入する前に、CPUについて押さえておきましょう。
CPU性能について
CPUについて理解するには、世代と型番を押さえておく必要があります。
わかりやすく、第6世代(Skylake)から説明します。
モバイル向けの標準的なCPUとして使われているCore iシリーズは以下のような型番となっています(代表的なものだけピックアップします)。
Core i7:6500U、6600U、6700HQ
Core i5:6200U、6300U、6300HQ
Core i3:6100U、6100H
Core m7:6Y75
Core m5:6Y54
Core m3:6Y30
Core mは型番がひとつしかありませんが、Core iには色々な型番があります。
では、最新の第7世代(Kabylake)を見てみましょう。
Core i7:7500U、7Y75
Core i5:7200U、7Y54
Core i3:7100U
Core m3:7Y30
ここで注目していただきたいのが、第7世代(Kabylake)にはCore m5とm7がないということです。
第6世代(Skylake)でいうCore m5(6Y54)とm7(6Y75)は、第7世代(Kabylake)ではCore i5(7Y54)とi7(7Y75)と呼ぶようになってしまったのです。
MacBook 2017に搭載されているのはCore i5(7Y54)とCore i7(7Y75)の方なので、実はスペック的には前世代のCore m相当になるということなのです。
なので、公式サイトなどの表記では、Core m3/i5/i7となっているわけですね。
Core iが搭載されているからといって喜んではだめでした(笑)
でも、CPUに詳しくない人は、Core mとかiとかの表記だけではわからないですよね。
一応グラフィックスの性能を見てCPUの型番を判断することはできるのですが、そんな知識を持っている人なんて少数派です。
現に、僕も調べるまではCore m5とm7がi5とi7と表記するなんて知りませんでした。
実際の性能はどうなのか
インテルはCore m5とCore m7を、Core iと表記するようにしたわけですから、それなりに性能もアップしたのだろうと考えられます。
ちなみに第7世代(Kabylake)のCore i5(7200U)は第6世代(Skylake)のCore i7に匹敵するとのデータもあります。
Core i5(7Y54)とCore i7(7Y75)の性能は果たしてどうなのでしょうか。
Core iと表記されているとはいえ、Core mの後継と考えるとメインマシンとしては力不足の可能性もあります。
これはもう実機を触って確かめるしかありません。
ちなみに僕はMacBook Proを買ったときにApple Storeでいろいろ試しました。
iTunesで音楽かけながらブラウザでYouTube流してキーノートでスライドショーしながら画面録画する、なんていう結構迷惑なことしてました(笑)
でも、MacBook Proはそれに耐えられたんですよね。
同じことを12インチMacBookでやったら虹色のぐるぐるが出てきてフリーズする場面がありました。
そんな経緯があってMacBookを見送ってProにしたのですが、今回のMacBook 2017ではどれだけの負荷に耐えられるのかが非常に気になります。
もし耐えられるのであれば相当なスペックアップだと思いますし、リアルに買い換えを検討したいくらいです(笑)
なので、もしMacBook 2017を検討している場合は、ぜひApple Storeで普段の作業を試して処理に問題がないか確認してみてください。