AndroidとiPhoneを比較した結果浮き彫りになったAndroidの問題点

AndroidとiPhoneは、はっきり言ってできることは変わりません。しかし、OSのサポートという観点で比較した場合、iPhoneの方がいいのではないかと思えるようになってきました。

僕はかつてAndroidを使っていましたが、現在はiPhone6を使っています。

iPhoneの場合、OSもAppleが提供しているので、古い機種でもアップデートに対応してくれます。あまりに古い機種の場合はアップデートが見送られますが、それはだいたい3年以上前に発売されたものです。機種の性能劣化のことも考えれば丁度買い替え時のタイミングでもあります。

Androidの場合ももちろんOSのアップデートは行います。しかし、ついこの間Androidユーザーにとっては嫌な事実が発覚しました。

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目次

サポート終了を告知しないGoogle

現在、Androidスマホで主流となっているOSはAndroid4.4です。しかし、これより前のAndroid4.3やAndroid4.2なども市場に普及しています。

それにも関わらず、GoogleはAndroid4.3以前のサポートを何の告知もなく終了させてしまっていたのです。

ことの発端はとある研究者がGoogleにAndroid4.3に脆弱性がありますよ~、と報告したことでした。これまでGoogleは脆弱性の報告を受けると迅速な対応を行い、すぐさま修正パッチを公開していました。OSの詳細を見ると、Android4.3.2など、さらに細かい数字が出ていますよね。修正パッチが公開されると、これがAndroid4.3.3という風にアップデートしていくのです。ところが今回に限っては、Android4.3以前のサポートは終了したよ、Android4.4以降にアップデートしてね、という対応だったのです。

Android4.3以前のサポート終了については特に告知されておらず、ユーザーは知らぬ間に危険にさらされていたのです。

何が問題なのか

Android4.3以前のスマホはまだまだユーザーが多い状況です。それなのにGoogleはサポートを終了してしまったことにユーザーは落胆してしまったのです。しかも何のアナウンスもなく終了していたので余計にがっかり。

ですが、この脆弱性の問題は今更Goolgleを批判するような問題ではないのです。

Androidスマホは様々なメーカーから発売されています。ソニー、シャープ、富士通など色々あります。これらのスマホはAndroid OSにメーカー独自のカスタマイズが施されているため、そもそもGoogleが新しいバージョンのAndroid OSを公開してもそのままでは適用出来ないのです。

新しいバージョンが公開されたら、発売しているスマホに適用できるようにメーカー側がカスタマイズして提供する必要があるのですが、メーカーはほとんど提供しません。良くて1回くらいです。

なぜかと言えば、メーカーも様々な機種を発売しているので、そのひとつひとつに対応させるのは面倒なのです。ソニーやサムスンは頑張っているイメージがありますが、それでも全機種に提供しているわけではありません。

ですのでAndroidスマホは買ったときのバージョンのままずっと使い続けなければならないと考えた方がいいでしょう。

つまり、これはGoogleがサポート終了する以前から、すでにメーカーがサポートを放棄していたと言っても過言ではありません。いくらGoogleが修正パッチを公開したところで、多くのユーザーには届かないのです。Android4.3に脆弱性があるならAndroid4.4にアップデートすれば解決、と思ってもそもそもアップデートが出来ないのです。新しいOS使いたいなら新しいの買ってねというメーカーの思惑もあるのかもしれません。

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Nexusシリーズなら大丈夫

GoogleはASUSやサムスンなどと協力してNexusというAndroid端末をリリースしています。そのサイズの違いからNexus 7、Nexus 10、Nexus 6、Nexus 9など様々な端末があります。

NexusシリーズはいわばGoogleが示したお手本のような端末で、何の独自要素もカスタマイズされていないまっさらなAndroid OSを搭載しています。

つまり、GoogleがAndroidの新しいバージョンを公開したら、すぐにアップデートできるのです。

Googleのサポート終了は、古いバージョンは使わず最新のバージョンを使ってね、という意図なのでしょう。ただ、サポート終了の告知が無かったのはやはりいただけません。

多くの人は気にしない

脆弱性があると言われてもそもそもアップデートできないなら放っておくしかありません。そして多くの人はOSが最新でないことなどあまり気にしていません。今のところ特に目立った事件など起きていないですからね。

しかし、裏を返せば悪いやつからすれば攻撃しがいがあるのです。だから怖いのです。

まあそこまで神経質になっておびえる必要はありませんし新しいから安全というわけでもありませんが、こういう危険もあるということを知っておきましょう。

iPhoneはどうなのか

iPhoneの場合、新しいOSが公開されたら対応機種を明示します。ただ、公開されたタイミングで対応機種がわかるのも遅い気はします。microsoftはあらかじめWindowsのサポート期間をきっちり明示しているので、ユーザーにとってはありがたいことです。

iOS8はiPhone4には対応しないということが公開されてからわかったので、残念に思った人もいるでしょう。

しかし、iPhone4でiOS8を動かすにはスペック的に問題もあったようなので、対応させなかったようです。

つまりは対応機種から外れたものを持っている人は新しいの買ってねということなのでしょう。

しかし、iPhoneの場合はある程度の旧機種もアップデートに対応していますので、Androidよりは長く使い続けられると思います。

おわりに

Androidのアップデートスピードは速く、最新機種を買ってもすぐ型落ちしてしまいます。メーカーが対応してくれるとも限らないので、最新のOSを使い続けたいと思うならNexusシリーズが良いでしょう。

iPhoneでもAndroidでも、常に最新機種に買い替えることが望ましいです。しかし、現実的にはそんなに買い替える余裕はありません。2年使うという人が多いでしょう。そういう観点で考えた時、最新OSのサポートが旧機種まで広がっているiPhoneの方が安心できると思います。

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2 件のコメント

  • すごく分かりやすくまとめられていてandroidのスタンス、理解が一気に深まりました。
    事の発端は私のiPhone6sに適用できたiOS13が息子のipod第6世代にいつまで経っても自動更新されないので調べたらサポート外だと判明。
    そんなぁ〜、と思ってAndroid事情と知りたくなり、ここに行き当たりました。
    もうサポート外なんてApple冷たい!と思っていたらandroidはその比じゃなかった…
    セキュリティに向き合う姿勢は全く違いますね。

    • >さざんかさん
      コメントありがとうございます。
      かなり前に書いた記事ですが、OSのサポートに関しては今も変わっていませんね。
      iPod6世代がiOS13対象外だったとは…
      端末は綺麗でまだまだ使えそうなのに、OSが対応しないのは悲しいですよね。
      セキュリティも考慮しての買い方が必要になりそうです。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1年半勤めた会社を辞めて独立した起業家。好きなときに好きなようにシゴトをするライフスタイルで自由に楽しんでいます。コンサルタントとしても活動し、個人で稼ぐ力を付けて自分らしい生き方を実現する方法を発信しています。⇒詳しいプロフィールはこちら