例のごとく噂通りのスペックで発表されたiPhone 7。
しかし、今回の進化は日本人にとって非常にありがたいものとなっています。
それは、おサイフケータイと防水。
特におサイフケータイは愛用している人が多く、これを理由にiPhoneにしない人がたくさんいました。
おサイフケータイは日本独自の仕様になっているので対応してくれるとは思っていなかったので、私もこの進化には驚いています。
また、発表会ではスーパーマリオの生みの親である任天堂の宮本茂氏が登壇し、場を沸かせました。
ぶったまげましたね(笑)。リオオリンピックの閉会式でマリオの格好をした安倍首相が出てきたときよりも衝撃でした。
では、iPhone 7はiPhone 6sから何が変わったのか見てみましょう。
目次
スペック
iPhone 7
CPU:Apple A10
メモリ:不明
ディスプレイ:4.7インチ 1334×750ピクセル
背面カメラ:1200万画素(4K動画対応)
前面カメラ:700万画素
寸法:67.1×138.3×7.1mm
重量:138g
連続動画再生時間:13時間
ストレージ:32GB/128GB/256GB
参考までにiPhone 6sのスペックも載せておきます。
CPU:Apple A9
メモリ:2GB
ディスプレイ:4.7インチ 1334×750ピクセル
背面カメラ:1200万画素(4K動画対応)
前面カメラ:500万画素
寸法:67.1×138.3×7.1mm
重量:143g
連続動画再生時間:11時間
ストレージ:16GB / 64GB /128GB
スペックは着実に進化していますが、寸法は全く変わっていません。重量はわずかに軽くなっているのはさすがです。バッテリー駆動時間も伸びています。
デザインは背面のD線が消えて、まっさらになりました。それ以外はほぼ変わっていません。
カメラのでっぱりも残ったままです。せめてここは直してほしかった…。
持った感覚はiPhone 6sと変わらないので、新機種を持ったという実感は湧かないかもしれません。しかし、内面的なもので、進化を感じられると思います。
CPUはApple A10が採用されており、モバイル史上最速プロセッサと謳っています。すごい、どれほどの性能なんだ…。ただ、相変わらずメモリは非公開なので、分解されるのを待ちましょう(笑)。
また、個人的にはディスプレイの解像度がもっと上がってくれたらよかったなと思いました。というのも、4K動画が撮影できるのに、4Kディスプレイじゃなければその意味がないような気がするのです。
まあ、小さい画面を高精細にしたところであまり違いはわからないのかもしれませんね。
おサイフケータイと防水に歓喜
iPhone 6が出たとき、NFC(近距離無線通信技術)が搭載されたため、タッチして決済できるApple Payというサービスが始まりました。
しかし、海外と日本ではNFCの規格が違うため、日本では使えないという悲しい機能に終わっていました。詳しいことはこちらの関連記事に書いていますので、ご一読を。
iPhone6でSuicaを使うならケースを慎重に選ばなければならない!
日本のケータイ文化は、日本だけの独自の仕様が根付いたため、ガラパゴス化したと言われます。ガラケーのガラもガラパゴスのことで、他の島から隔離されて独自の進化を遂げたガラパゴス諸島にちなんで名付けられました。
そのため、グローバルモデルがわざわざ日本の仕様に合わせた端末を作るのは少なかったのです。
ところが今回、あのAppleが日本独自仕様のおサイフケータイを投入してきたのです。正直驚きました。
さて、おサイフケータイが使えるようになったiPhone 7ですが、具体的に何ができるのでしょうか。
Apple Pay
例えばコンビニなどで、「支払いはApple Payで!」と言ってSuicaのようにタッチします。するとあらかじめ登録しておいたクレジットカードから決済されるという仕組みです。
モバイルSuica
言わずと知れた交通系ICカードのモバイル版です。iPhoneをかざすだけで改札を通れます。電池が切れても微々たる電力が残っているので、しばらくの間は使えます。ですが、電池が切れた状態で数日間放置すると、完全に電力がなくなって使えなくなるので注意が必要です。
iD
docomoと三井住友の電子マネーサービスです。タッチで支払い、決済は登録しておいたクレジットカードで行われます。
QUICPay
JCBなどが提供する電子マネーサービスです。仕組みはiDと同じですね。
au WALLET
あらかじめお金をチャージしておくプリペイド型です。
他にも、随時いろいろな電子マネーが対応するでしょう。
おサイフケータイは、国内版のiPhone 7しか対応していません。そのため、海外で買っても使えないのが残念なところです。
SIMフリー版を買う場合も、国内のApple Storeで買うようにしましょう。
おサイフケータイ全盛期のころ、Suicaを利用する人の実に4割はモバイルSuicaだったそうです。それが今では2割ほどまでに減少。
これはiPhoneの影響が大いに関係しているでしょう。
しかし、それでもおサイフケータイは大事だということでAndroidを使っている人はたくさんいます。
iPhone 7のおサイフケータイ対応によって、そういったAndroidユーザーがiPhone 7に流れてくるかもしれません。
防水にも対応したため、弱点がなくなったとさえ言われています。水濡れ修理の件数も減ることでしょう。
海外の人から見れば、特に目立った変化がなく、順当な進化と思われそうですが、日本に限ってみれば相当な変化でしょう。
なぜおサイフケータイに対応したのか
今回、Appleは、かなり日本寄りのアップデートをしたと思います。
日本のおサイフケータイの仕様は、FeliCaと呼ばれていますが、なぜAppleはFeliCaに対応したのでしょうか。
これは、単に日本人がiPhone好きだからという理由ではないでしょう(笑)。
FeliCaは日本独自仕様と思われがちですが、立派な国際規格です。ただ、日本ぐらいしか採用していないだけです。(あと韓国だったかな?)
ところが、GSMアソシエーションという携帯通信事業者の団体が、2017年4月以降に発売するグローバルモデルのNFC対応端末は、FeliCaにも対応させることを義務付けるというのです。
つまり、iPhone 7はその流れにいち早く乗って、FeliCaに対応したのです。
2020年には東京オリンピックもあります。その流れを見据えてのFeliCa義務付けなのかもしれません。
Appleは世の中で流行る前の規格をいち早く取り入れる風潮があります。
MacBookのUSB Type-Cだって、最初は不満の声続出でした。ところが、今や他社のウルトラブックもUSB Type-Cを採用するようになり、普及が始まっています。
CD/DVDドライブもなくなって久しいですが、意外と必要ないものなんですね。ユーザーは順応していきます。
FeliCaの最大の恩恵を受けるのはJR東日本なので、そのJR東日本と協議を重ねることはAppleにとっても有意義であるのかもしれません。
イヤホンジャックがなくなる
噂通りでしたが、イヤホンジャックがなくなって、Lightning端子のみとなりました。
ただ、これに関してはAppleは親切な対応をしてくれています。
Lightning端子からイヤホンジャックに変換するコネクタを同梱してくれているのです。
しかも、このコネクタは別売りでも販売されますが、900円という安めのお値段です。
今までのAppleだったらコネクタは別売りにして高値を付けていたのに…(笑)。
嬉しいですね。
また、完全にワイヤレスなAirPodsというイヤホンが新たに発売されるのですが、これがものすごく気になっています。
ケーブルから解放される感覚を味わってみたいです。
iPhone 7では音を強化しているようで、ステレオスピーカーも搭載しています。
iPodで培った音のこだわりは今も受け継がれているようですね。
買いか?
買いです!
正直今回のiPhone 7にはグッときています。
日本向けに進化したiPhone 7はAndroidと同等の機能を持ちました。この状態でiPhoneかAndroidかと言われたら、私は間違い
なくiPhoneを選ぶでしょう。
細かいところまで作りこまれたiPhoneは所有欲を満たします。
ただ、カメラの性能面でiPhone 7よりiPhone 7 Plusの方が気になっているので、Plusにするかもしれません。5インチ超えのスマホは使ったことがないので、より新機種を持った感覚を楽しめそうです。
実機を触るのが待ち遠しいですね。
こちらの記事もおすすめです。
iPhoneの格安SIMに楽天モバイルをおすすめする3つの理由!通信速度とデメリットを考察!