引越しして、家具の配置を考える上で盲点となるのが、コンセントの位置です。
多くのコンセントはプラグを差すところが2口しかありませんが、これだけでは足りない場合がほとんどです。
テレビやレコーダーをはじめとする電化製品の電源を取る場所が1か所のコンセントに集中してしまう場合があります。
僕の部屋もこれに悩まされ、これを解決するにはたこ足配線をするしかないだろうと思いました。
しかし、たこ足配線ってなんとなく危険だなという印象があり、僕は気が進みませんでした。
ですが、正しく使用すれば、たこ足配線は全然危険ではないんです!
合計消費電力が定格を越えなければ大丈夫!
一般的に電力会社から供給されているのは100Vの電圧で、1つのコンセントで使える最大電流は15Aまでとなっています。
僕の部屋のコンセントには125V、15Aという数字が書かれています。
これは「125Vまでならこのコンセントは対応していますよ」という意味で、125Vの電圧が来ているわけではありません。
電力会社が供給しているのはあくまで100Vです。100Vに対応するために、余裕を持って125Vまで対応させているわけです。
また、電流15Aというのは、消費電力でいうと1500Wのことで、「合計で1500Wまで使えますよ」という意味です。
消費電力[W]=電圧[V]×電流[A]という式があるので、100V電圧が供給されている場合は15Aは1500Wに相当します。
ちなみに2口合わせて1500Wという意味ですのでご注意ください。
つまり、このコンセントは、たこ足配線をしても合計消費電力が1500Wを越えなければ問題ないということです。
なぜ危険と言われるのか
消費電力のことを考えず、適当に配線していたら1500Wを超えやすいということから危険と言われるのでしょう。
また、配線も多くなるので、コードが絡みやすく、物理的に危険ということも挙げられます。
しかし、きちんと管理していれば問題はありません。
配線個数に限界があるわけではなく、1500W以内に収まっていればいいのです。
僕の部屋のたこ足配線は最大7個の電化製品をつなげることがあります。
僕の部屋のたこ足配線
テレビ 40W
レコーダー 45W
デスクライト 24W
ルーター 200W
NAS 24W
iPhoneの充電 15W
ノートPC 120W
合計 468W
これだけのものをつなげることがありますが、合計しても500Wを越えません。
しかし、ここに1200Wのドライヤーをつないだりするとあっという間に1500Wを越えてしまうので、使うなら別のコンセントにつなぐ必要があります。
また、僕は別のコンセントにホットカーペットの電源をつないでいますが、ホットカーペットの消費電力は500Wなのでここでもドライヤーは使えません。
ドライヤーを使う場合はホットカーペットの電源を消さなければなりません。
ちなみに、電源を消していれば、コンセントをつないでいても待機電力は0.03Wほどと非常に小さいので、無視して構いません。
ところで、僕は100Vで使えるIHコンロを使っているのですが、これの最大消費電力は1400Wとなっているので、ひとつのコンセントを占領してしまいます。IHコンロを使う場合は、そのコンセントで他の電化製品は使えません。
たこ足配線は危険というイメージがありますが、つなげる電化製品全ての消費電力を書きだして管理すれば大丈夫です!