東京の花火大会は、地方のそれより場所取りが大変です。
人が多いというのももちろんですが、高層ビルが立ち並んでいるからです。
隅田川花火大会もその例外ではありません。
私が初めて行ったとき、ビルの隙間に人が群がって一生懸命観ている光景を目の当たりにし、これは大変だなあとうんざりしたものです(笑)。
そんな背景もあり、私は隅田川花火大会をゆったり観賞するために穴場を探しました。
毎年様々な場所を歩き回った結果、ここだ!と思える場所を見つけたのでご紹介します。
特に遠方から来る人や花火デートを楽しみたい人は、がっかりしないためにも、人の多い場所へ行かず、穴場スポットで観賞することをおすすめします。
目次
隅田川花火大会の打ち上げ場所
全国の花火大会でも珍しく、打ち上げ場所が2か所あります。
第一会場 打ち上げ玉数約9,350発
桜橋下流~言問橋上流
第二会場 打ち上げ玉数約10,650発
駒形橋下流~厩橋上流
第一会場、第二会場合わせて約20,000発の花火が打ち上がる大規模な花火大会です。
観賞場所として代表的なのは、隅田公園やその周辺、浅草などでしょう。
私が初めて行ったのは浅草でした。
が、とてもじゃありませんが落ち着いて観られません(笑)。本当に人が多くてびっくりしました。
ですので、直接打ち上げ会場に行くのは避けて、別の場所で観賞しましょう。
ずばり穴場はココ!
最初に断わっておきますが、第一会場、第二会場両方の花火が観える場所ではありません。ごめんなさい(笑)。
主に第一会場を鑑賞する形となります。さすがに両方の会場の花火が観える場所はどこへ行っても混雑しています。仕方ないですね。
しかし、第一会場だけに的を絞れば穴場はあります。
その場所というのは南千住駅から隅田川沿いを歩いて行った道路です。
南千住には汐入公園という花火を鑑賞するための会場があります。ここは屋台も出ますので、花火大会に来たなあという雰囲気を味わえます。
汐入公園も穴場と言えば穴場ですが、地元の人を中心に結構な人数が集まるので、満員で入れなくなります。
そこでおすすめしたいのが隅田川沿いの道路なのです。
私はまず汐入公園まで歩き、そのまま華麗にスルーして隅田川沿いを歩いて行きました。
交通整備の人が誘導しているので、流れに乗っていけば大丈夫です。
隅田川沿いの道路は、交通規制がかかり、さらに片側を鑑賞スペースとして開放してくれています。
7時を回っても、前の方へ進んでいけば、かなり座れるスペースが空いています。
隅田川沿いの道路は開けているので、建物で遮られることなく綺麗に観えます。
ゆったり観られるのでおすすめです。
注意点
ただし、いくつか注意点もあります。
まず、場所が打ち上げ会場から遠いということです。花火を大迫力で楽しみたい!という人には向かない場所かもしれません。ただ、隅田川花火大会でそんなことを言うのはちょっと贅沢かもしれません(笑)。場所取りは一苦労ですからね。
次に、トイレが近くにないということ。どうしても、という状況になったときに近くにトイレがないので厳しいかもしれません。汐入公園まで戻るか、先へ進んでどこかのお店へ入ることになります。
また、屋台もありません。花火大会はお祭りだ!屋台だ!という人は汐入公園の屋台に出向くことをおすすめします。隅田川沿いの道路には一切屋台はありません。
歩きながら鑑賞もおすすめ
隅田川沿いの道路で座って観賞するのもいいのですが、ちょっと物足りないなと思ったら、先へ進んでみるのもアリです。
私も、この先に穴場はないものかと進んでみました。
意外とこの川沿いは高い建物が少なく、花火を楽しみながら会場に近づくことができます。
ただし、全面的に立ち止まることを規制されており、ゆっくり歩きながら進むように誘導されます。
そのため、写真を撮ることが難しいです。ブレてしまいます。
しかし、大きな花火を綺麗に観ることができるのは確かです。
歩きながらデートというのもまた楽しいでしょう。
私は白鬚橋を渡って南下しました。
首都高下には座って観賞している人もたくさんいますが、ほとんど空いていません。
ここでは立ち止まることができないので、ゆっくり進みました。
首都高下を通り抜けると、広い道路に出るので、そこなら座って観賞することができます。
ただし、あまり進み過ぎると人混みにぶつかり観賞どころではなくなります。ポイントとしてはこのあたりまでに留めておくことです。
これ以上進むと本当に人!人!人!です。
私も進んでみたのですが、結局引き返しました。その結果丁度いいなと思ったのが上のポイントなのです。
このポイントから動画を撮りました。
撮影機材はソニーのミラーレス一眼NEX-5Rです。キットレンズのE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSを使用しました。
手持ちで撮影したのですが、望遠レンズと三脚がめちゃくちゃ欲しくなりました(笑)。
さて、ここまで歩いてくると南千住駅まで戻るにはちょっと遠いです。
なので、帰りは曳舟駅や東向島駅を利用すると良いでしょう。
曳舟駅付近には飲食店もありますので、花火大会後にちょっと寄って行くのもいいですね。
ただし、終電には注意してください。みんな終電狙いなので激混みになります。下手したら乗るスペースがない場合も考えられますので、余裕を持って帰りましょう。
ワンポイントアドバイス
小さくてもいいのでシートを用意しておくと便利です。
ちょっと座りたいなと思ったときや、この場所いいなと思ったところに広げて場所取りができます。
シートが小さくても、デートの場合は恋人と寄り添えるので逆にいいのでは?暑いですけどね(笑)。
また、脱水症状をなどを防ぐためにも飲み物を用意しておいた方が無難です。
ちなみに南千住駅から汐入公園へ向かう途中に、特設で飲み物を販売している露店があるのですが、500mlペットボトルが100円で、ここら辺では一番安いです。
この露店は毎年出店していて、店員さんの呼び込みが面白いのです。
「飲み物1本100円!ここが一番安いです!他店で高いものを買った人は来年お願いします!」
おわりに
何かを得るためには何かを犠牲にしなければなりません。
近くで観るなら人混みを我慢する。
落ち着いて観るなら打ち上げ場所からの遠さを我慢する。
がっつり観たい場合は協賛席に応募するのもひとつの方法だと思います。
私は遠くからでも綺麗に花火を撮影できるように、望遠レンズと三脚を用意しようと思います。
ぜひ、自分なりの楽しみ方を見つけてみてください!